中東情勢の影響が顕在化…食パンから肥料まで「値上げの夏・秋」がやってくる
農作物の必需品である肥料。JA全農は6~10月にJAなどに供給する肥料「秋肥」の価格について、5月までの「春肥」と比べ最大14.5%値上げすると発表した。中東情勢を背景とする原料の市況上昇も要因である。
日銀が5月15日に発表した4月の国内企業物価指数(速報値、2020年平均=100)は132.8と前年同月比4.9%上昇した。上げ幅は23年5月以来、2年11カ月ぶりの高水準で原油高の影響が顕在化している。
財政の悪化懸念やインフレ警戒感などを背景に長期金利の上昇も止まらない。5月15日、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りは一時、2.730%に急上昇した。97年5月以来、実に29年ぶりの高水準。「失われた30年」のゼロ金利政策前に里帰りである。市場関係者には「財政拡張への警戒感などを背景に、長期金利は年内に3%まで上昇する可能性」との見方もある。
高市首相は、5月11日、中東情勢を踏まえた国民への燃料などの節約要請について「経済活動や国民生活にブレーキをかけるような形で、今すぐ節約をお願いする段階にはない」と明言。不要なパニックや景気への悪影響を防ぐため、実際の呼びかけには慎重な判断を維持している。
近隣のドラッグストアへ行くと売り場に紙おむつがいっぱいある。石油ショック時のトイレットペーパー騒動はまだ起きない。庶民の味方、非常に安価でビタミンB群、ビタミンC、カリウム、食物繊維などがバランス良く含まれる淡色野菜のモヤシの売り場にも注目したい。



















