蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い
東急と京急で異なる線路の幅
実は整備計画を2つに分けるのには、ワケがある。鉄道の線路は2本のレールで一対をなす。その幅を軌間(ゲージ)と呼ぶ。東急と京急では、ゲージが異なるのだ。
東急やJRの在来線のゲージは1067ミリなのに対し、京急のそれは新幹線と同じ規格の1435ミリと東急より368ミリ広い。基本的にこれを統一しない限り、東急の車両が京急空港線を走る可能性は低いだろう。
世界的には異なるゲージでも走れるフリーゲージトレインも開発されているが、日本では実用化されていない。
また、東急の1067ミリでも、京急の1435ミリでも走れるように、レールを3本にする三線軌条という方法もあるが、現状では何も決まっていないため、ゲージ問題の解決策は見えないのだ。
蒲蒲線は実現に向けて高いハードルがあるにせよ、一歩一歩前進しているのも事実。総事業費は1248億円を見込み、令和20年代前半、すなわち2040年前後の開業が予定されている。
開業後は朝の混雑時に1時間20本、それ以外は同10本程度を運行するとされている。
東横線から直通運転する列車は多摩川、下丸子、蒲田、蒲田新駅の各駅に停車することを想定。たとえば、開業前に乗り換えと徒歩で36分かかった中目黒駅-京急蒲田駅は13分短縮されて23分で結ばれる。自由が丘駅からは同22分短縮されて15分で到着するという。


















