豊洲移転なら維持費1日1700万円 “カネ食い虫”の製造責任

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■都の財政を痛めつける“自殺行為”

 適切な温度管理で水産物の鮮度を保つ、「コールドチェーン」と呼ばれる広大な閉鎖空間の空調費や、築地の6倍強と不自然に増加する警備費が、異常に高いランニングコストの要因だろう。

 しかし、豊洲の維持費を賄う都の「中央卸売市場会計」は破綻危機と隣り合わせだ。当初計画の3倍弱に拡大した建設費の捻出により、「負債」は今年度末に5年前の105倍、約4778億円に達する見込み。剰余金は底を尽き、国の国債にあたる「企業債」の発行残高は今年度末、約3763億円に膨張する。

 豊洲移転後も収益の柱である施設使用料は、仲卸で1平方メートルあたり月額約2800円のまま据え置く予定。だが、築地の3倍以上の維持費を回収するには、いずれ値上げも視野に入れるしかない。業者がコスト増加分を卸値に乗せれば消費者の負担となり、価格転嫁できない業者は経営悪化で廃業まっしぐら――。いずれにしろ、泣きを見るのは都民だ。

 自ら財政を痛めつけ、施設維持だけで1日2000万円近い税金を浪費する“カネ食い虫”の製造責任は、あまりにも重い。

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