安井裕司
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安井裕司日本経済大学教授

1970年、栃木県生まれ。法大社会学部卒、バーミンガム大学国際政治学部博士課程修了、国際政治学博士。2013年から現職。14年以降、神戸ユネスコ協会理事としてカンボジア、ネパール、モンゴルなどで留学生とともにボランティア活動に従事し、フィールドワークを実施。日本経済大学教授。

【モンゴル】“若い牧民”の流出で労働力不足に陥る危険性

公開日: 更新日:

 改正入管法の施行まで残り2カ月。新たな在留資格「特定技能1号、2号」を創設し、当面アジア9カ国から外国人の単純労働者の受け入れを増やす。その1カ国、モンゴルのお国事情はどうなのか。

 大相撲力士の活躍など日本人にもなじみ深いモンゴル国内では、新制度によって、5年間で1万人以上の受け入れがあるのではないかと報道されている。

 モンゴルから日本の大学に留学中のEさんは、母国からのニュースで、日本での労働者の募集が37歳以下、月給約17万円と詳細な条件まで、まことしやかに流れていることに驚く。こう続けた。

「モンゴルと日本には経済格差もあるので、まるで日本に行けば、バラ色の人生が訪れるように勘違いしてしまうかもしれません」

 また、別の問題もある。モンゴルの労働人口は120万人程度。もし、日本が30代以下を対象に1万人を受け入れることになれば、若い労働者の60~70人に1人がモンゴルから来日することになる。現地の労働力に大きな影響を与えてしまうのは間違いない。さらに何万人と来日すれば現段階で問題はなくとも、将来の経済状況次第で同国が労働力不足に陥る危険性もはらんでいる。

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