3.29予算成立で岸田首相が解散画策か…政治刷新vs裏金・派閥“色分け総選挙”に安倍派が悲鳴

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 岸田首相と気脈を通じる森山総務会長は、5日の会見で裏金議員の処分について「17日開催の党大会までに整理できればいい」と言っていた。岸田も「できるだけ早いタイミングでけじめ」と言っている。

 自民党が党則で定める党紀委員会の処分には、重い順に①除名②離党の勧告③党員資格の停止④選挙における非公認⑤国会および政府の役職の辞任勧告⑥党の役職停止⑦戒告⑧党則順守勧告の8段階がある。

 岸田首相は安倍派の裏金議員を党の要職や閣僚から駆逐しただけでなく、衆院の委員会理事からも外す方針だ。すでに⑤の役職辞任までは事実上、進んでいるわけで、その上で改めて処分を科すとなると、軽くても④非公認か③党員資格停止になる。

■小泉郵政解散のパクリ

 そんな状態で選挙に突入したら、裏金議員はたまったものじゃないだろう。公認候補は改革派、非公認は抵抗勢力ときれいに色分けされてしまう。大量落選は避けられない。

「呼ばれてもないのに突然、政倫審に出席したり、岸田総理は何をしでかすか分からない怖さがある。自分の保身延命のためなら愛着ある派閥も解散する男です。党内に抵抗勢力を仕立て上げ、4月選挙を強行しかねない。それに、本音では政治資金規正法の改正に手をつける前に総選挙をやってしまいたいはずです」(自民党閣僚経験者)

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