茂木幹事長が自民総裁選出馬の推薦人集めで脱落か…麻生副総裁にフラれ、加藤の乱のWショック

公開日: 更新日:

 茂木が意気消沈するのは、2つのマイナス要素が重なったためだ。

 茂木は麻生副総裁とともに3頭体制で岸田政権を支えてきた。岸田首相が再選を断念すれば、麻生の支援が得られると期待していた。しかし、麻生は自派閥に所属する河野太郎の出馬を容認。茂木が麻生派の支援を得るのは難しくなった。

 そこへ、加藤が出馬を検討。茂木派の対応が割れる可能性が出てきた。茂木にとっては泣きっ面にハチだ。

「加藤さんは菅前首相とも関係がいい。菅さんは小泉進次郎元環境相(43)を推しているが、2面作戦で加藤さんも支援すれば、茂木さんはさらに不利になる」(山田惠資氏)

■国民人気がなさすぎる

 そして、茂木にとって最大のネガティブ要因は、自分自身にある。国民人気がなさすぎて「選挙の顔」になり得ないことだ。自民党内のほとんどが、今度の総裁選を任期満了まで1年ちょっとに迫った衆院の解散総選挙の「顔選び」と考えている。茂木に待望論はない。

「茂木さんは今回の出馬は見送って、急がば回れの選択肢もあるかもしれません。誰が総裁になっても次の選挙は厳しい。結果次第で次は短命政権となり、またすぐに総裁選となりかねない。来夏の参院選も終えて、衆参ともに選挙を終えた後なら、総裁は『選挙の顔』じゃなくてもいい」(山田惠資氏)

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    参政党・神谷宗幣代表の「質問主意書」がヤバすぎる! トンデモ陰謀論どっぷり7項目に政府も困惑?

  3. 3

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  4. 4

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  5. 5

    選管議論で総裁選前倒しでも「石破おろし」ならず? 自民党内に漂い始めた“厭戦ムード”の謎解き

  1. 6

    「森友文書」3回目開示 雅子さんが財務省前で取材に応じた深いワケ…文書には「情報隠し」の記述

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    アラスカ米軍基地での米ロ首脳会談はプーチン氏の“晴れ舞台”に…トランプ大統領はロシアの思惑にまんまとハマる

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理