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ラサール石井参議院議員

1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。

路上のガム跡、なぜ消えた?

公開日: 更新日:

 同じことを考える人がいるもので、ガム跡の観察記がネット上にあった。やはり信号待ちの歩道やバス停に多く見られるようで、しばし待つ間噛んでいてスタート時に吐くのだろう。驚くのはここ数年に新しく舗装された歩道には、全くガム跡が見られないことだ。さすがにマナーが向上したのか。コロナの影響もあるだろう。

 そんなにガムが売れないんじゃ、さぞやロッテは困ってるだろうと思ったら、そうではなかった。23年からまたガムの売り上げが上昇しているそうで、ちゃんと企業努力しているのだ。

 それは「噛むこと」のアピール。

 近年の食事は軟化傾向にあり、噛む力が鍛えられないことなどで口腔筋の発達に影響し、口がポカンと開いてしまう「お口ぽかん」の子供が増えている。これは口の中が乾き、口腔内の健康に良くない。

 また「噛むこと」が素晴らしい効果を生むそうで、集中力の向上(だから大リーグのピッチャーはよくガムを噛んでいる)、記憶力の向上、目の疲れの軽減、フェースラインの引き締め、ストレスの軽減、自律神経バランスの改善、はては頭皮の血流を上昇させ、カロリー消費量の増加、乗り物酔いの軽減と、もう良いことずくめなのだ。

 久しぶりにガムを買ってみたくなった。そして古い街並みのバス停あたりに“ガム跡”を探して昭和の思い出に浸ろうか。

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