煮え切らない野田立憲には“踏み絵”に…国民民主党と参政党が「首相問責決議案」提出で共闘か?
■さあどうする?
「野田にとって石破との緊密な関係は代表に居座るための必須の条件です。石破に続投してもらわなければ、自分が転ぶから、擁護することはあっても、足を引っ張ることは避けたいわけです」(前出の全国紙デスク)
だからか、野田は30日、記者団を前に自民党内で石破降ろしの急先鋒に立つ笹川博義農水副大臣について「首相に対して辞めろと言うのは、農水副大臣を辞めて言うべきじゃないですか。中途半端なことはやめた方がいい」と述べ、恥ずかしげもなく石破続投を援護射撃している。
もはや、政権交代を主導する野党第1党の地位を自ら放棄したにも等しい野田立憲民主党。これは、先の参院選で示された民意に背を向けることにならないか。
頼みの綱は国民民主だ。「玉木代表は、野田が内閣不信任案をためらうなら俺がやる、とばかりに水面下で参政党の神谷(宗幣)代表と接触。参院に首相問責決議案を緊急上程する可能性を探っていますよ」(国民民主党衆院議員)
問責決議案には法的効果はなく、直ちに内閣総辞職に追い込むものではないが、少なくとも今後の石破政権に対する野党各会派の立ち位置を国民有権者の前に可視化しておくことの意義は大きい。何より石破自民との消費税増税大連立が疑われる野田立憲民主には踏み絵となる問責決議になろう。 (特命記者X)