異常すぎる兵庫県政…中学生記者が初めて出席した定例会見での斎藤元彦知事には、表情がなかった

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選挙時は目を輝かせ「政治に関心を持ってくれる若者が増えて嬉しい」と

 記者会見当日。会見が始まる15分前、記者クラブ外の記者が集まりくじ引きが行われた。このくじ引きで質問の順番が決まる。くじ運も持ってないと質問ができないのだ。3番以内の番号を引かなければ発言権はないに等しい。命運が別れる最も緊張する場面だった。ぼくは最後に名前を呼ばれ残りくじを引き、2番を取った。
 
 ぼくは、斎藤知事に、なぜ兵庫県の記者会見や兵庫県政においてこのような異常な事態が生まれてしまっているのかを、斎藤知事の言葉で教えて欲しいと質問をした。一般論ではなく聞きたかった。しかし、返ってきた言葉は、「表現の自由・報道の自由というものは、尊重されるべきものであるという風に考えております。人の心を傷つける発信、そして誹謗中傷というのは決して行わないということが大事ですので、これは全てのSNSを利用される皆様にお願いしたいという風には考えています」だった。一般論どころか、ズレている。

 ──ぼくは、なぜこのような事態が起きているのか教えてくださいと聞いているのです。なぜ、このような事態が起こっていると思いますか?

知事 うん。まぁ、ですから様々な私に対する批判やご指摘は真摯に受け止めて行きたいと思います。様々なものを受け止めながら、しっかり県政を前に進めていくということが私の責務だという風には考えています。表現の自由・取材の自由というのは当然に守られるべきものであり、そういったところも含めてですね、SNSの利用というのを適正にやっていくということが大事だということは、これからも繰り返しお伝えさせていただきたいというふうに思います。

 ──ぼくは中学生で、生まれた時からスマートフォンがあり、SNSがあります。ぼくたち中学生の間では、SNSの情報を半信半疑で見ています。ですが、現状、兵庫県知事選挙以後、SNS等の内容を信じ込み、個人の人格への攻撃が続いています。これを打破できるのは、斎藤知事しかいないと思っております。今回、会見に出席することでぼく自身も個人攻撃に合う可能性があります。斎藤知事、お願いがあります。この兵庫県政に関連した誹謗中傷を止めるよう、今言ったような一般論ではなくて、知事のお言葉で言うことはできないでしょうか?

知事 ですから、本当に、自分自身の言葉としてこれまでも述べさせて頂いている通り、やはりSNSを利用される方においてはですね、誹謗中傷や事実ではないということを発信、投稿するということは、控えるべきだということでこれは引き続きしっかりと、様々な場面で述べさせていただくということにしていきたいというふうに思いますので、是非、県民含めた全ての皆様に改めてお願いをしたいというふうに思っております。

 拡声器を使ったプロテストによる「斎藤やめろ」コールの声が、屋外から会見室に響き渡る中、久々に会った斎藤氏は選挙の時とは大きく違い、表情がないことに驚いた。「あなたみたいにね、政治に関心を持ってくれる若者が増えたと言うことがね、一番嬉しいですね。ありがとう」。あの時のように、目を輝かせていた斎藤氏はどこへ行ったのだろう……そして、SNSでは、ぼくの心を傷つける誹謗中傷や事実ではない発信、投稿が始まっている。とても残念だ。

  ◇  ◇  ◇

▽日本中学生新聞記者 川中だいじ(かわなか・だいじ)
2010年12月11日生まれ(14歳)、大阪市在住の中学3年生。主に選挙・大阪関⻄万博・IRカジノ・森友問題を取材。日本中学生新聞として、XやInstagramでの発信。note記事と不定期で紙の新聞を発行。文化放送『長野智子アップデート』やYouTubeメディア『ArcTimes』『デモクラシータイムス』などにも出演。2025年春より第1・第3土曜の18時に テレビ大阪ニュースYouTube『中学生記者・だいじの対談クラブ』配信中。

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