小泉純一郎と山崎拓が石破首相に授けた「郵政解散」の極意…旧安倍派残党は“抵抗勢力”、徹底締め上げ進言

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■「マネできない」とは言うが…

「前祝いでもないでしょうが、山崎氏は小泉政権下に自身が幹事長から副総裁に“降格”となり、その後に49歳の安倍晋三幹事長が誕生した人事に触れて、石破さんに秋の党役員、内閣改造に向けた森山、小泉(進次郎農相)の処遇を暗示的に伝えたようです」(前出の全国紙デスク)

 もちろん、山崎は自身を森山に、小泉農相を安倍に重ねての人事構想である。山崎はまた、小泉郵政選挙で造反組に刺客を立てて自民党が大勝したことにも触れ、党内の石破おろしの動きを抵抗勢力に見立て、徹底して締め上げるよう進言している。

 石破は「私にはとてもマネできませんよ」と愛想を浮かべながらも、同席者によれば、いつもながらに視線不明の半眼の奥が一瞬だけ不気味な鈍い光を放ったそうだ。早ければ、8日にも石破首相の続投が決まる。

 石破政権は衆参で過半数割れしたものの、新たに安定した連立の枠組みが整えば、長期政権の目も出てこよう。自民党が安倍政権下、総裁任期を連続2期6年から3期9年に改めたのは、歴史の皮肉である。=敬称略 (特命記者X)

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