自民党総裁選のカギを握る公明党の圧力…ポスト石破レース「3番手」林芳正氏の隠れた“援軍”に

公開日: 更新日:

選挙協力で議員心理に影響

 少数与党の自公が政権を維持するには、野党の協力を得ないと予算案も法案も通せない。連立の枠組み拡大も視野に入る。進次郎新総裁なら、後ろ盾の菅元首相が太いパイプを持つ維新と組む可能性が高い。

「『自公維連立』『自公国連立』などという言葉も出ているが、ウチが関西で血みどろの闘いをやってきた維新と組むのは難しい。組むなら、企業・団体献金などで一緒に政策をまとめた国民民主党だ。次の選挙を考えたら、皆さんが思っている以上にウチは相当厳しい。『解党的出直し』をしなきゃいけないのはむしろウチだ。ここは存在感を出すために何でもやる。自民党にプレッシャーをかける」(地方の創価学会幹部)

 ズバリ「選挙協力」で揺さぶりをかける、ということだ。自民党内には「各選挙区に1万~2万票ある」とされる公明票がなければ当選がおぼつかない議員が数十人規模いる。そうした議員らは当然、公明党や支持母体の創価学会の意向を気にする。それが総裁選での投票で議員心理に影響する。

「党員票では小泉さんと高市さんがトップ争いをするだろうが、議員票はまだどうなるか分からない。選挙で公明党に助けられている議員は、林さんに流れるかもしれません」(自民党関係者)

 結局は、自民も公明も組織温存のための党利党略。両党とも解党した方がいい。

  ◇  ◇  ◇

「ポスト石破」をめぐる自民党内のドロドロ、醜悪な足の引っ張り合い、駆け引きについては、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗