自民党総裁選のカギを握る公明党の圧力…ポスト石破レース「3番手」林芳正氏の隠れた“援軍”に
選挙協力で議員心理に影響
少数与党の自公が政権を維持するには、野党の協力を得ないと予算案も法案も通せない。連立の枠組み拡大も視野に入る。進次郎新総裁なら、後ろ盾の菅元首相が太いパイプを持つ維新と組む可能性が高い。
「『自公維連立』『自公国連立』などという言葉も出ているが、ウチが関西で血みどろの闘いをやってきた維新と組むのは難しい。組むなら、企業・団体献金などで一緒に政策をまとめた国民民主党だ。次の選挙を考えたら、皆さんが思っている以上にウチは相当厳しい。『解党的出直し』をしなきゃいけないのはむしろウチだ。ここは存在感を出すために何でもやる。自民党にプレッシャーをかける」(地方の創価学会幹部)
ズバリ「選挙協力」で揺さぶりをかける、ということだ。自民党内には「各選挙区に1万~2万票ある」とされる公明票がなければ当選がおぼつかない議員が数十人規模いる。そうした議員らは当然、公明党や支持母体の創価学会の意向を気にする。それが総裁選での投票で議員心理に影響する。
「党員票では小泉さんと高市さんがトップ争いをするだろうが、議員票はまだどうなるか分からない。選挙で公明党に助けられている議員は、林さんに流れるかもしれません」(自民党関係者)
結局は、自民も公明も組織温存のための党利党略。両党とも解党した方がいい。
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