衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

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維新にはカネに汚いイメージが定着

 しかし、先進諸国の中でも日本の国会議員数は少ないとされる。拙速な定数削減は、民意をくみ取る機能を損ねるだけではないか。維新の内情に詳しい政界関係者が言う。

「そもそも、法律をつくった後に議論するなんて順番が逆です。彼らは、国民ウケがいい政策をポンッと打ち出して、自民がそれに乗るか否かを試している。政局ごっこで、ある意味、政策の中身はどうでもいい。先日、維新の遠藤国対委員長が時事通信のインタビューで、議員定数削減が実現しない場合『連立離脱』を示唆しましたが、これは焦りの裏返しでしょう。このままだと自分たちの存在感が薄れかねない、というわけです」

 確かに、維新は現状「独り負け」状態だ。

 テレビ東京と日経新聞が実施した11月の世論調査で、自民の政党支持率は前月比5ポイント上昇し41%。維新は4ポイント減の5%だった。

 野党はいずれも横ばいで、維新だけがヘコんでいる格好なのだ。

「自民は高市首相が打ち出すタカ派姿勢が何となく受けているのでしょう。一方、維新は藤田共同代表の公設秘書への公金還流疑惑に始まり、高木佳保里総務会長、金村龍那衆院議員にも同じような疑惑が浮上。石井章・前参院議員の秘書給与詐取問題もありましたし、カネに汚い印象が根付きつつある。その点が嫌われたのではないか。だから、必死になって定数削減を声高に訴えて『改革政党』をアピールしているわけです」(同前)

 さすがは「第2自民党」。あまりに醜悪だ。

  ◇  ◇  ◇

 維新にくすぶる「政治とカネ」問題については、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などでも詳しく報じている。

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