保守系の週刊新潮・週刊文春にも叩かれる高市早苗の薄っぺらさ

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 文春(同)は高市首相が師と仰ぐ安倍晋三が「アベノミクス3本の矢」戦略を打ち出した際の“知恵袋”浜田宏一エール大学名誉教授にインタビューしている。

 浜田教授の大前提は、安倍政権の頃はデフレ、今はインフレと状況が真逆だというもの。それを高市首相は見間違えていると手厳しく批判している。

「人手不足などの供給制限がある現在のような状況で財政赤字を濫用し、大規模な財政出動をすることは、今、日本経済の最大の問題であるインフレをさらに助長する。とんでもないことです」

 ガソリン減税は、かえって車の利用が増えてガソリンの消費が加速し、インフレを強めかねない。おこめ券など地方への交付金や子供1人あたり2万円給付は、「まさにバラマキ」だと一刀両断。今は、「しっかりと緊縮財政に向かわなければ“高市不況”がやってくる」と警鐘乱打する。

 外国籍の人たちを労働力としてしか見ず、生活者としての視点が決定的に欠如しているなど、高市首相のものの考え方には首をかしげざるを得ないものが多い。これでもあなたは高市政権を支持するのか? 私には“亡国”政権としか思えない。(文中一部敬称略)

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

【連載】週刊誌からみた「ニッポンの後退」

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