著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「占領下の日本社会」(81)昭和天皇「松上雪」の御製が示した戦後「保守本流」の潮流

公開日: 更新日:
全国巡幸最初の視察地となった川崎市の昭和電工川崎工場で、女性従業員に声をかける昭和天皇(1946=昭和21=年2月19日)/(C)共同通信社

 この人間宣言を発せられた年(昭和21年)の歌会始の御題は、「松上雪」であった。この御題に対して、昭和天皇は次のような歌を詠んでいる。

「ふりつもる み雪にたへて いろかへぬ 松ぞををしき 人もかくあれ」

 この歌は戦後初の歌会始の歌になるのだが、いかに解釈すべきか。… 

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