トランプ大統領の真珠湾発言は軽口にあらず 突きつけたのは「主導権はアメリカ」という現実だ
この発言はただのジョークではない。イラン攻撃をめぐる批判をかわす意図に加え、歴史を使って相手に圧力をかける手法だ。
ワシントン・ポストは、実はトランプ氏が歴史をネタにするのはこれが初めてではないと指摘する。ドイツのメルツ首相との会談では、アメリカがナチスドイツからフランスを解放したノルマンディー上陸作戦を持ち出した。アイルランドのマーティン首相に対しても同じような揺さぶりをかけた。相手への心理的圧力を、交渉カードとして利用しているのだ。
英語圏メディアは会談前から、高市首相が「同盟国としての価値」を見せられるかどうかに注目していた。安全保障も経済も同列上で語るトランプ氏に対し、さらなる対米投資の提示は一定の評価を受けた。しかし防衛面での具体策は先送りされ、評価は限定的だった。軍事を経済で補おうとする戦略には無理がある。今回の会談はその現実を浮き彫りにした。
その上でトランプ氏は真珠湾発言によって、日米関係は対等ではなく、主導権がアメリカ側にあるという現実を、たたみかけるように日本に突きつけたのだ。
力関係が明らかにされた今、さらなるむちゃぶりが来ることは、もはや避けられないのかもしれない。



















