本部SDに就任 西武・渡辺前監督の6年間の「功罪」

公開日: 更新日:

 一方で「野球が雑になった」という声もある。チームに勢いがある時は負けないが、それが途切れた途端に勝てなくなる。西武黄金時代に主力選手だった山崎裕之氏(評論家)は、「今の西武には当時の面影はない」とこう続ける。

「黄金時代は小技や機動力など緻密な野球を徹底させ、対戦相手に嫌なイメージを与えていた。確かに積極的に攻めることは間違いではない。しかし、今季の西武は<なぜ、この場面でこの策を?>という、愚の骨頂ともいえるミスが多かった。盗塁にしても、塁を盗めたと確信した時にこそ走るべき。ただガムシャラに走るのではない。そうしたひとつのミスが試合をぶち壊しかねない。野球は一球一球で状況が変わるスポーツだからこそ、選手にはおのおのの役割を理解させなければいけない。今季の西武はそうしたことが欠けているように思えました」

<イケイケドンドン>

 ある西武OBに言わせると、「黄金時代への反発」だという。

「渡辺監督は緻密な野球に加えて私生活まで管理されていたことに窮屈さを感じ、イケイケドンドンの派手な野球をしようとしたんじゃないか。ただ、若手を多く使う半面、ベテランを冷遇したことは今後に影響しかねない。ベテランの持つノウハウや伝統が伝わっていなければ、いよいよ大ざっぱな野球しか出来なくなる」

 渡辺監督は良くも悪くも西武の「破壊者」だったのかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る