上原が胴上げ投手に Rソックス6年ぶり優勝
日本人リリーバー2人が112年の球団の歴史に名を刻んだ。
レッドソックスが3勝(2敗)と王手をかけて臨んだワールドシリーズ第6戦が、本拠地ボストンの「フェンウェイパーク」で行われ、6年ぶり8回目の世界一を達成。セットアッパーの田沢純一(27)は七回2死満塁のピンチに2番手で登板し、主砲クレイグを一ゴロに仕留めて3分の1回を無安打無失点。守護神の上原浩治(38)は九回を3人で締めて胴上げ投手となった。
松坂大輔(現メッツ)、岡島秀樹(現アスレチックス3A)の2人の日本人投手が活躍した07年以来のワールドチャンピオン。本拠地でのワールドシリーズ制覇は、あのベーブ・ルースが在籍した1918年以来95年ぶりのことだ。
前日の会見でジョン・ファレル監督が「熱狂的なファンと一体となって、雰囲気を共有したい」と話した通り、スタンドはレッドソックスネーションズといわれる大応援団で埋め尽くされた。その声援を受けたレッドソックスは終始、試合の主導権を握った。
レッドソックス打線は三回、新人の先発右腕ワカの乱調を逃さなかった。安打と2四死球で2死満塁とすると、故障から復帰した6番ビクトリーノが走者一掃となるグリーンモンスター(左翼フェンス)直撃の二塁打で3点を先制した。