今度は右ひじ…中日・浅尾を壊した日本球界の“悪しき体質”

公開日: 更新日:

 中日に衝撃が走った。6日、セットアッパーの浅尾拓也(29)が右肘関節内側側副靭帯を損傷していたことが、病院での精密検査で判明した。キャンプ中から、古傷を抱える右肩の状態が思わしくなく、これが肘にも影響したとみられている。

「12年に右肩を故障した浅尾は、右肩に負担がかからないフォームを模索していた。ただ落合監督時代、常に優勝争いをするチームで大事なポジションを任されてきた勤続疲労もあるはず。しかも、責任感と負けん気が人一倍強いから、疲労を抱えつつもイニングまたぎや酷使に耐えていた。首脳陣の間では、肩の負担軽減を考慮して一時は先発転向も検討されたようだが、右肘は新たな故障箇所。長期離脱も覚悟が必要でしょう」(中日OBの評論家・藤波行雄氏)

 もっとも、今回の浅尾の故障は、個人的な問題にとどまらないのではないか。プロ野球の歴史を紐解けば、才能に恵まれながら若くして故障し、ユニホームを脱がざるを得なかった投手はゴマンといる。

 阪神時代の84年、77試合登板のセ・リーグ記録(当時)を達成するなど、主にリリーフで活躍した福間納氏が言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  2. 2
    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

  3. 3
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  4. 4
    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

  5. 5
    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  1. 6
    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

  2. 7
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  3. 8
    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

  4. 9
    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

  5. 10
    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う

    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う