本命アギーレに足元見られ…代表監督選びの呆れたドタバタ

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■足元が定まらない協会のお粗末

 チッチはクラブW杯優勝で評価を高め、ブラジル代表監督候補にも名前が挙がるようになった。「南米クラブ選手権(リベルタドーレス杯)に優勝して出場したクラブW杯では、決勝でイングランドの強豪チェルシーを破って欧州にも名前がとどろいた。相手チームを徹底分析し、長所を消して勝利をもぎ取る戦略家として知られている。人柄は謙虚で温厚。スタッフを大事にし、手柄を独り占めにするタイプでもない。次期日本代表監督として悪い選択ではないと思います」(CSの仏リーグ解説者・中山淳氏)

 ともあれ――。第1候補のアギーレには足元を見られ、チッチの売り込みには右往左往。一向に足元が定まらない今の日本サッカー協会は、お粗末と言うしかない。

 それもこれも、W杯1次リーグ惨敗に終わったザックジャパンの反省も検証もまともにせず、とっとと代表監督を決めて責任をうやむやにしようとするからだ。要するに日本代表をどうするか、明確なビジョンも確固たる方針もない。だから毎度毎度、次期代表監督選びにきゅうきゅうとしてドタバタを繰り返すのである。

 日本代表は4年後のロシアW杯で勝ち上がれるのか? 可能性は非常に少ないだろう。

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