著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

「アマガエルキャンペーン」にしか見えぬ、阪神の真みどりユニホーム

公開日: 更新日:

 球団にもそれなりに言い分はあるようだ。

「甲子園の夏の芝生と絡まるツタの色を基調にして、阪神らしさを出した」

 わっはっはぁぁ、おまえね。そりゃ阪神というよりは南海ホークスが一時期着てた緑色と酷似しておらんか? ノッソノッソとベンチで動く黒田ヘッドコーチなんざ、「あ、いつから阪神に門田が」と思ったファンも多かろう。

「真みどり」は芝の色というよりはアマガエル。

 昔は「高校野球に明け渡す夏のドサ回り」と揶揄された阪神の地方巡りだが、選手たちの本音は時代とともに変わってきたのではないか。甲子園のすり鉢の底で暑さに耐えて干からびるぐらいなら、冷房の効いたドームでやりたい!

 雨が降って水分がなければ生きていけない両生類アマガエル。夏の熱波でぐったり突っ伏している両腕をそっと持ち上げると、脇のあたりは緑があせて黄色く脱色されており、「み、み、水をくださいおてんとうさまっ!」と干からびそうになっている姿を、ファンのみなさまに密かに訴えるべく夏巡業の前に少しの間キャンペーンをしたのだ。「何とか猛暑の甲子園さえ乗り切れば、涼しいドームで試合ができる!」阪神アマガエルキャンペーン。

 秋風吹く頃には干からび果てる阪神ナインを予兆するのだ。気の毒この上なし!

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?