日米で雲泥の差 「分配金」と「補強」がメジャーPS熱狂の源

公開日: 更新日:

 プロ野球ではシーズン中のエースの放出などまずあり得ない。プレーオフをにらんで戦力を底上げしたい上位球団と、来季以降を見据えて若手有望株が欲しい下位球団の思惑が一致。あっと驚く大型トレードがこれでもかというくらい実現しているとはいえ、商談は必ずしも大物が絡むものばかりではない。前出の友成氏がこう続ける。

「トレードは補強ポイントを補って、なおかつケミストリーを上げる、つまりチームワークや雰囲気をよくするものもあります。今年ならオリオールズが7月31日にレッドソックスから獲得した中継ぎ左腕のミラー(29)が典型です。セットアッパーとしてフル回転、オリオールズのリリーフ陣の層を厚くしたうえ、ムードメーカーとしてもチームをもり立てていますからね。貢献度は計り知れません」

 シーズン中、上位球団は効果的な補強を繰り返してポストシーズンに備える。各チームの戦力はいよいよ拮抗し、レギュラーシーズン以上に緊迫した戦いが続く。シーズン終盤に上位チームが失速するプロ野球とは違って、メジャーが最後の最後までスリリングな戦いを繰り広げるのはそれなりの理由があるのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」