DeNAドラ4福地元春 父との約束果たすべく9年「寮生活」

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 父の縁が福地の野球への道を切り開いた。安夫さんは、沖縄を出て厳しい野球チームで力を蓄えてほしいと願った。福地が中3の時、自由ケ丘の赤嶺監督がスカウトのために沖縄にやってくると聞いた。すぐさま連絡をとり、日本ハムがキャンプを行う名護球場のブルペンで同級生に息子の投球を見せた。後日、「ぜひとも、ウチに」と合格通知が来た。特待生の厚遇だった。

 とはいえ、強豪校に進学してからが大変だった。学費は免除でも、寮費と小遣いとして月に約5万円を送り続けた。8歳下に妹もいる。両親は共働きで家計を支えた。警備員の仕事をしている安夫さんは昼勤、夜勤のローテーションで働いた。沖縄県の所得は全国平均の約7割といわれ、月の手取りは20万円に満たないという。

 介護士の資格を持つ幸子さんも、福地が高校に進学してから介護の仕事を始めた。昼夜2交代制。夜勤の時は夕方5時から翌朝9時まで、眠い目をこすりながら、老人たちの世話をした。

「高校3年間で福岡に行ったのは数回程度ですね。もっと行ってあげられたらよかったんですけど、時間がなくって……。主人とも休みが合わない日が多かったくらいですからね」(幸子さん)

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