「一代年寄の国籍」めぐり続く白鵬と相撲協会の熾烈な“暗闘”

公開日: 更新日:

 横綱白鵬(29)の野望が木っ端みじんに打ち砕かれた。

 大鵬の記録に並ぶ歴代最多タイの32回目の優勝を達成した九州場所。その直後、「年寄は日本国籍を有する者に限る」という前提の下、北の湖理事長(元横綱)が白鵬への一代年寄の授与を改めて否定。

「昔から決まっていること。日本の伝統でもあるので、大事にしないといけない」と断言したからだ。

 白鵬は引退後、親方として自分の部屋を持ちたいという野望があるが、モンゴル国籍のままでは親方株の取得すら出来ない。そこで、帰化せずとも親方になるため、さまざまな策を弄してきた。

 そのひとつが内弟子だ。宮城野部屋に所属する幕下の石浦、三段目の大喜鵬、序二段の谷川山は白鵬の内弟子ということになっている。ある角界関係者が言う。

「白鵬は3人が入門する際、『白鵬の内弟子になる』という誓約書を書かせていた。内弟子とは、部屋付親方などが将来独立する際、自分の部屋に連れて行く弟子のこと。しかし、白鵬は現状、親方の資格すらないから内弟子は取れないはず。そもそもこの3人は白鵬が自分のツテで宮城野部屋に入門させており、宮城野親方(元幕内竹葉山)はノータッチとも聞いている」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」