全豪OP 錦織が格下相手に序盤苦戦“ヒヤヒヤ勝利”の理由

公開日: 更新日:

 全豪オープンで3回戦に進出した錦織圭(25=世界ランク5位)の苦戦が続いている。

 22日の2回戦は世界ランク86位のドディグ(30=クロアチア)を相手に序盤からミスを連発。本人が「簡単な相手ではなかった。攻撃的でつらい戦いだった」と話したとおり、第1セットを4-6で落とし、第4セットも先にブレークされタイブレークにまでもつれた。

 20日に行われた1回戦(対アルマグロ戦)も、同69位の相手にストレート勝ちしたとはいえ、強烈なサーブに押されるシーンが目立った。

 現地で取材を続けるテニスジャーナリストの塚越亘氏は厳しい戦いの背景をこう見ている。

「錦織が序盤に押されているのは、自分のテニスを押し付けるのではなく、相手を見ているからです。世界ランクが上がったことで追われる立場になり、対戦相手からも徹底研究されている。その対策として『相手の出方』を見たうえで、ゲームプランを立てている。2回戦で対戦したドディグはラリーが得意なのに、今回はこれまでの試合では見せなかったサーブ&ボレーやリターンで攻めてきた。いつもと違う攻撃パターンに主導権を握られた。錦織は劣勢の間も対処法を探っていた。中盤以降は相手の動きを読み、終盤の勝負どころで確実にポイントを奪ったのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ