1部リーグでも手取り15万円 女子ソフト選手の厳しい現実

公開日: 更新日:

 日本リーグ1部にはトヨタ自動車、ホンダ、日立といった世界的な企業も加盟。今季は家電量販店のビックカメラが、名門のルネサスエレクトロニクス高崎女子ソフトボール部を受け入れ(ビックカメラ女子ソフトボール高崎)、4月18日にナゴヤドームで開幕する。

 関係者に選手たちの待遇面を聞くと、こんな答えが返ってきた。

「例えば、1部リーグに所属する某チームの選手は、大半が契約社員。手当などはなく、傷害保険などは自腹で賄っている。社員として採用されても給与体系は高卒女子の一般職員並み。手取りで14万~15万円程度ですが、選手は寮生活ですから生活費はたいしてかからない。20代半ばでも寮から出ない選手は少なくありません」

 日本リーグ2部には本社ではなく、地方支社で採用され、引退後は自社工場で勤務する実業団もあるという。

 現在、「野球・ソフトボール」は20年東京五輪での開催都市実施競技採用に向けて動いている。実施競技の正式決定は国際オリンピック委員会総会(リオデジャネイロ)が行われる来年8月。空手やスカッシュなどのライバル競技より「野球・ソフトボール」の採用が一番可能性が高いとみられている。「北京、東京と2大会連続の金メダルなら、ソフトボールブームは必ずやってくる」と、関係者たちは見ているのだが……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然