わずか8年で…プロ野球の「勝利打点」はなぜ廃止されたのか

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「理由は明らかにされていませんが」と前置きし、前出の山田繁氏が言う。

野球規則を言い換えれば、勝利打点は“最後に勝ち越し点を決定した打点”ですから、例えば1─0でも10─0でも、10─0から10─9に追い上げられた試合でも、1点目をたたき出した選手に記録されます。こうした10─0や10─9のケースであっても、先制点は貴重です。ただ、同じ1点なのに重みが違いすぎますよね。そうした価値基準をアメリカは再考し、88年のルールブックから削除したのではないでしょうか」

 もちろん、89年の野球規則に“勝利打点”の文字はない。

 ところで、歴代勝利打点王(セの特別賞含む)を振り返ると、最多勝利打点は85年ランディ・バース(阪神)の「22」。最多受賞回数は落合博満で、ロッテ時代の82、85年、中日時代の88、89、93年と、5度もタイトルを獲得している。

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