打球直撃のオリ丸毛が引退…道具進化でボールは“凶器”にも

公開日: 更新日:

「悩んだ末に引退を決断しました。今はすっきりした気持ちです」

 2日に現役引退を発表したオリックスの外野手、丸毛謙一(26)。2月に春季キャンプで打球が頭を直撃。「急性硬膜外血腫」と診断され、開頭手術。術後も頭部に強い衝撃を受ければ命にも関わる状況だった。

 打球によるケガはプロ野球につきもの。技術の進歩と共にバットの質も向上し、打球速度も昔とは比べものにならなくなった。丸毛は練習中、外野の守備位置に向かう際にワンバウンドの打球が側頭部に当たった。ワンバウンドでもこれだけの大ケガをするのだから、打者との距離が近い投手はたまったものではない。

 ホームベースからマウンドまでの距離は18.44メートルだが、投球時に踏み出せばそれだけで軽く1メートルは短くなる。フィニッシュ後に捕球体勢に入っていなければ体に向かってくる打球をまともに食らう。

 最近では5月の二軍戦で巨人の西村が頭部に打球を受け、10針を縫う大ケガ。メジャーでは13年にブルージェイズの先発ハップの頭部にライナーが直撃し、頭蓋骨にヒビが入る重傷を負った。当時は「投手もヘルメット着用を義務化すべきだ」という議論も起こったほど。特に投手にとって、打球はまさに「凶器」そのものだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  4. 4

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  3. 8

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 9

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  5. 10

    辰己涼介は楽天と再契約が現実的…“コスプレ封印”で殊勝にアピールも、国内FA移籍は厳しい見立て

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…