若手守護神に“勤続疲労”続出 負の連鎖はなぜ起きたのか?

公開日: 更新日:

 ここ数年、プロ野球界では「若手守護神」が災難つづきだ。

 今月上旬、開幕からDeNAの絶対的な抑えだった山崎康晃(22)が「勤続疲労」を理由に休養。9日から復帰予定とはいえ、数日間の休みでどこまで回復したのかは疑問が残る。

 昨季途中から抑えに回った西武・高橋朋己(26)も、序盤からの登板過多(6月末までに30試合)もあって、7月上旬から急失速。同14日の楽天戦から5試合連続失点を許して、配置転換を余儀なくされた。

 他にも、昨季21セーブを挙げたDeNA・三上朋也(26)は、昨年の蓄積疲労から、今春キャンプで右ヒジ炎症を発症。開幕からシーズン中盤までを棒に振った。13年にセーブ王(33セーブ)に輝いたロッテの益田直也(25)も今や当時の面影はない。こうなると、楽天で球団最多セーブ記録(27セーブ)を更新し続ける松井裕樹(19)も心配になってくる。

 かつては、大魔神・佐々木主浩が球界最高年俸の6億5000万円(04年=当時横浜)をもらい、元阪神藤川球児(4億円=09年)や中日岩瀬仁紀(4億5000万円=12年)も次々にチーム生え抜き選手の最高年俸を更新。抑え投手がチームの顔になり、高年俸が当たり前の花形ポジションだった。それが今では、プロ1、2年目の若手投手が抜擢され、いいように使われて潰されていく印象である。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  5. 5

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  1. 6

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  3. 8

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  4. 9

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  5. 10

    巨人が来秋ドラ1指名?明治神宮大会で躍動の青学大154キロ右腕・鈴木泰成は“4年越しの恋人”

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択