ファン安堵…広島・黒田「10勝」の目標達成で逆転CSに望み
4位広島の黒田博樹(40)が中4日で昨28日のDeNA戦に先発。8回1失点の好投で10勝目(8敗)を挙げた。
日米を通じて6年連続12度目、40代投手では球団初の2ケタ勝利。3位阪神との1.5ゲーム差をキープし、逆転CSへ望みをつないだ。
昨オフ、年俸10億円以上のメジャーを蹴って古巣の広島に電撃復帰。その際に目標を「2ケタ勝利」に設定し、「それができなければ(現役生活に)区切りをつけないといけないと思う」と話していた。
それでも最大の目標だったリーグ優勝はかなわずに24年連続のV逸。責任を感じた黒田の引退の可能性が関係者の間でささやかれている。試合後、本人は10勝について「何も考えていない」と無表情で一言。周囲はヤキモキしているが、敵地・横浜スタジアムを赤く染めた広島ファンは、この日の勝利で来季も「男気」で現役続行してくれると、確信したに違いない。