神宮での燕胴上げ阻止 4位広島がCS進出へ見せた意地と執念
「絶対に胴上げ阻止!」
広島の緒方監督が力を込めてこう言った。
「ウチも絶対に勝つんだという思い。残り4試合、地元3試合、選手が1試合、1試合勝つだけ。怖がらず、思い切ってプレーしてくれている。ナイスゲーム!」
29日、全席完売で超満員となった神宮球場。4位広島はマジック「1」で優勝に王手をかけているヤクルト相手に接戦を制して4連勝。カープファンも大盛り上がりだった。
中4日で先発した野村が8安打を浴びながらも5回1失点で粘りの投球を見せると、打線も今季は不振が続いていた丸、エルドレッドに効果的な一発が出た。
ヤクルトからすれば、30日は試合がなく、優勝がずれ込めばずれ込むほど重圧がかかってくる。この日はすんなり勝って、優勝を決めたいところではあったが、かといってCSを狙う広島だって1試合も負けられない状態が続いている。
3位阪神とのゲーム差は「1.5」。数字上は阪神有利だが、その阪神は和田監督の退任が決定し、早くもストーブリーグに突入。CSへの必死さも伝わってこない。