積極策と焦りで自滅…ヤクルト心配するソフトBの余裕っぷり
「それにしても、ヤクルトはどうしちゃったんだろう?」
ソフトバンクの球団関係者が、思わずクビをかしげた。
日本シリーズを2戦2勝で俄然、有利に立ったソフトバンク。この2試合で計23安打8点と野手が活躍すれば、投手陣も7安打2失点。まるで赤子の手をひねるかのごとく投打にわたってヤクルトを寄せ付けなかった。
が、ヤクルトはリーグ4位のチーム防御率3.31だった投手力はまだしも、打率.257は同1位。ペナントレースでは打力をウリにしていたチームだ。それが初戦は.129、2戦目は.117と、空回りしている。
冒頭の関係者が言う。
「ヤクルト打線は2試合とも高めのボール球に手を出していた。確かに武田とバンデンハークの両先発はタテの変化球が武器。低めを捨てて、ストライクゾーンを上げるのは間違いではない。でも、胸の高さのボールまで振ることはないのに。少なくとも、パの打者はあんなボールは振らない。しかも、ヤクルトは早いカウントから振り回すから、結果的にウチの投手を助けていた」