スポーツ中継解説の質低下に「研究不足」とファン苦言

公開日: 更新日:

「テレビでスポーツ中継を見ていると、本当に視聴者のことを考えているのかと思いますね。とくにひどいのが大相撲です」

 のっけからこう語るのは、スポーツファンで好角家の松野弘氏(東農大客員教授)だ。

 確かにNHKの大相撲中継を見ていると、仕切りの制限時間(幕内4分以内)まで、アナウンサーと解説者が過去の対戦成績を紹介し、あとはつまらないやりとりで時間をつぶしているだけ。直後の取組にひきつけられるような話題や情報はほとんど視聴者に与えない。前出の松野氏がこう続ける。

「昔の玉ノ海(元関脇)や神風(同)といった解説者は、辛口だがユーモアがあり、戦法や力士の動きをわかりやすく説明していたものです。今は厳しい指摘は少ないし、力士のこともどれだけ研究しているのか疑問です。つまらないことをペラペラしゃべっているなら、制限時間までに、力士の体や足のサイズ、性格や得意の形、決まり手、持ち技、苦手な相手、過去の故障箇所等を紹介してくれたり、画面に一覧表でも出してくれた方がファンにとってはよほどありがたいですね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝