<最終回>レジェンド澤の総監督就任でなでしこは復権を図る

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 まさかの予選早期敗退で新体制移行のシナリオが狂った。なでしこの急落したブランドイメージを回復させ、ベテランたちに代表引退の引導を渡し、同時に世代交代をスムーズに進めてチームを強化していく――のは高倉“新”監督にとって酷な注文というワケである。「そこでレジェンドが立ちあがった」とマスコミ関係者がこう続ける。

「昨年の12月に現役を引退した澤穂希さん(37)は五輪予選中、テレビ中継局NHKのゲストを務めた。そこでチームの惨状を目の当たりにし、なでしこが一気に世間から忘れられてしまうのではないか、という危機感を覚えた。そこで澤さんは『引退してもなでしこOBには変わりない』『忘れられないように広告塔になるのもいとわない』と決意したようです。監督に必要な指導者ライセンスを持っていないので総監督といったような肩書になるが、女子サッカーに積極的に関わり、なでしこの復権を図っていく」

 澤氏に反対意見の言える人間は、女子サッカー界に一人もいない。なでしこはこれからもレジェンド中心に回っていく。

【連載】「なでしこ」はなぜ崩壊したのか

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