前半戦は苦戦必至 王者ソフトBに“パ5球団の結束”という敵

公開日: 更新日:

 2年連続日本一を成し遂げ、12球団最大戦力を誇るソフトバンク。オープン戦もいまだ無敗とあれば誰もが優勝を予想するだろうが、“前半戦の成績”に限定すれば話は変わってくる。

 あるパ球団スコアラーが「普段通りのペナントレースにはならないよ」とこう続けるのだ。

「今季はパ5球団すべてが『打倒ソフトバンク』だからね。昨年は全5球団が貯金を献上した。仮に貯金をつくったところで、ソフトバンクを叩かないことには優勝は見えてこない。他球団のスタッフとも話したが、そう考えているのはウチだけじゃない。エースを優先的にぶつけるのはもちろん、死球上等の内角攻めも躊躇しない。集めたデータの量も、これまでの倍以上だからね」

 それでも長いシーズンだ。中には「やっぱりウチは3位狙いで」と方針転換をする球団が出てくる可能性はある。とはいえ、そうした動きは、おおよその趨勢が見えてくる夏場以降に表面化してくるもの。前半戦に限れば、5球団の結束が崩れることはないだろう。

 巨大戦力を誇るソフトバンクにしても、序盤からムチを入れる必要はない。長い目で見れば、選手層の厚さは後々効いてくる。最初は他球団の好きなようにさせて、彼らが疲弊する夏場から反撃に出る作戦もある。

 ソフトバンク対5球団となった今季のパ・リーグ。前半戦だけを見れば、必ずしもリーグ覇者が有利とは限らない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動