国際連盟の規定変更が奏功? “カー娘”躍進銀メダルの真相

公開日: 更新日:

 18年韓国・平昌五輪での表彰台を期待するのは早計だ。

 29日、世界選手権(カナダ・スウィフトカレント)で初のメダルを獲得したカーリングの女子日本代表(LS北見)が帰国。空港に居合わせた約100人の一般客に拍手で祝福された。

 12カ国が出場した今大会は、予選リーグでソチ五輪金のカナダやスコットランドといった強豪を相次いで撃破。1位タイでプレーオフに進出すると、準決勝でロシアを破り、決勝では女王スイスと最終エンドまで接戦を繰り広げた。惜しくも銀メダルに終わったものの、日本の躍進を世界にアピールした。

 決勝戦で最後のショットを外したスキップの藤沢五月(24)は、「五輪でメダルを取るチームは世界選手権でも勝っている。ファイナルの舞台に立てたので、もう一度、決勝まで残りたい」と来年の世界選手権での金メダル取りを誓ったが、関係者の間には「そう甘くはない」という声がある。

 今回、日本が快進撃を見せたのは、ライバル国に比べて用具への対応が早かったことが一因だ。国際カーリング連盟(WCF)は、今季から用具に関する規定を変更。ストーンが滑りやすくなるパッドが付いたスティックの使用を禁止。大会直前には毛ブラシの付いたスティックも禁じた。いずれも、ゴシゴシと氷を掃く(スイープする)際に損傷が激しいからだが、それまでは毛ブラシなどを使っていた国が大半を占め、直前の規定変更に対応しきれない国が続出したのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝