スキンヘッドの名伯楽 栄監督“メダリスト12人育成”の秘密

公開日: 更新日:

 日体大出身。現役時代は自身も強豪選手として鳴らし、62キロ級で全日本選手権6回優勝。4回戦で敗退したが、88年のソウル五輪にも出場した。その後、指導者に転身。レスリング協会の幹部から「女子をやれ」と命じられ、当時はまだ五輪種目でもなかった女子レスリング指導の第一人者を目指すことになった。

 96年に中京女子大付属高校の社会科教諭になってレスリング部のコーチを兼任。7年後に監督に就任すると、4LDKのマンションを購入して家族と一緒に選手を住まわせた。部員が増えると、一戸建てを買い、寮として選手に提供。すべて自腹で、選手の食事の世話までさせていた当時の夫人には、ひとり娘を連れて逃げられた。

■鉄板ネタは「教え子に手を出した」

 当時、栄監督は日刊ゲンダイに語っていた。

「食事は学食とか外食ですし、洗濯も大学で自分でやってます。ホントみすぼらしいですよね、ハハハ。でも、僕は親御さんから大切な子供を預かっている身の上。レスリングを通じて、最後に幸せをつかめるよう見守る義務があると思う。たしかに貯金なんてないし、こんな生活だけど、人に一番いい思いをさせたい、させることが僕の幸せ。そのためなら、金も惜しくありません」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗