プロ野球にも続々…イップスはどんな選手がなりやすい?

公開日: 更新日:

■情報と成績の数値化も一因

 近年では、ソフトバンクの内川も横浜時代に内野守備で送球イップスになった。今季メジャー通算3000安打を達成したイチローも、投手をやっていた高校時代にイップスで投げられなくなった体験をテレビ番組で語っていた。千葉ロッテのメンタルトレーナーを務めたこともある高畑好秀氏は「今のプロ野球にも1球団に3~4人はイップスの選手がいます」と言ってこう続ける。

「イップスというのは、まじめで考える力のある選手に多い。発症原因は人によって異なりますが、例えば、ここぞという時に送球ミスをすると、その原因をひじや手首の動きなどに求めることで、無意識に自動化されていた動きがバラバラになる。その繰り返しからイップスになるケースもある。今のプロ野球は昔より情報が多く、成績も細かく数値化された。考えることが多くなったこともイップスが増えた原因のひとつかもしれません。しかし、イップスはスポーツ選手だけに限ったものではない。例えば、大勢の前で話している時に大恥をかいたことがトラウマ(心的外傷)になり、多数の人前でスムーズに話せなくなることもあります」

 あるベテランスカウトによれば、今年のドラフト1位で指名された選手にも送球イップスの兆候が出ているそうだ。重症にならなければいいが……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動