羽生はファイナルV4も…平昌では2位チェンが最大の敵に

公開日: 更新日:

 ジャンプで強烈なインパクトを与える新星が出てきた。

 フィギュアスケートのグランプリファイナル(GPF)男子フリースケーティングが現地時間10日、フランスのマルセイユで行われた。ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(22)が293・90点をマークし、逃げ切り勝ち。男女通じて史上初の4連覇を達成した。宇野昌磨(18)も2年連続の3位に入ったが、フリーの演技で最も観衆を沸かせたのは、総合2位(282・85)のネーサン・チェン(17=米国)だった。

 GPF初出場のチェンは、先月のNHK杯では優勝した羽生に32点以上も離されての2位だったが、この日の演技では、ルッツとフリップの4回転ジャンプを鮮やかに決めてフリーはトップ。その結果、SP5位から2位に順位を上げた。

「初出場でのメダルは全く予想していなかった。ルッツとフリップの4回転ジャンプも成功できて大きな一歩だ」

 そう言って笑顔を見せたチェンは中国系米国人。羽生が跳べる4回転(トーループ、サルコー、ループ=基礎点は各10.3、10.5、12)より難度の高いフリップ(12.3)とルッツ(13.6)をマスターしている。チェンの先生は、かつてミシェル・クワン(長野五輪銀、ソルトレーク五輪銅)や浅田真央のコーチでもあったラファエル・アルトゥニアン(59)。ジャンプ指導に定評のあるコーチだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー