ベルギー戦で先制弾 なでしこ新システムは菅沢のチャンス

公開日: 更新日:

 なでしこジャパンはベルギーとの一戦(日本時間14日午前3時開始)の69分に浦和FW菅沢優衣香のゴールで先制しながらも、その直後に同点弾を許してドローに終わった。

 唯一のスコアラーである菅沢は、3月のアルガルベカップにも招集されたが、ケガの悪化で1試合も出場することなく、離脱を余儀なくされた。

 現在、なでしこリーグでは8ゴールを挙げる活躍を見せている。しかし、持てる力を代表で十分に発揮しているとは言い難い日々。何としてもゴールが欲しかった。

 ベルギー戦で菅沢に与えられた時間は後半からの45分。前半の戦いをベンチから見ていた菅沢は相手DFの裏のスペースを狙っていた。しかし、ゴールは思わぬ形で生まれる。日テレ・ベレーザFW籾木結花のFKを相手DFがクリアミス。それが菅沢の足元へこぼれたのである。「ニアを予測していたけど、セカンドボールもしっかりと狙えていた」(菅沢)とイメージ通り、左足インステップで決めてみせた。

 初めて高倉麻子監督が試した3バックへの戸惑いもあるが、前線の菅沢にとって新システムは、攻撃の幅を広げるチャンスにもなるはず。 

 来年には、19年フランスW杯予選となるアジアカップが控えている。その先に待つのは20年東京オリンピック。

 なでしこジャパンの生みの苦しみは続くが、それでも一歩ずつ、確かな前進を見せている。
(写真・文=早草紀子)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ