ド軍移籍初登板のダル 力みながらも150キロ台の直球連発

公開日: 更新日:

「世界一請負人」が、いよいよデビューである。

 ドジャースに移籍したダルビッシュ有(30=前レンジャーズ)が4日(日本時間5日)、今季7勝目(9敗)をかけてニューヨークでのメッツ戦に登板した。

 ドジャーブルーのユニホームに「背番号21」を背負ってシティフィールドのマウンドに上がったダル。好調なチームにエース格として迎えられただけに、全米の注目が集まる初登板の立ち上がりは緊張もあってか力みが目立った。

 一回、1死一塁で打席には3番ブルース。今年6月の対戦では2打席連発を許している相手に初球は154キロをマーク。打たれた記憶が鮮明に残っているからだろう。際どいコースを突きながらも、ことごとくストライクゾーンを外れ、最後はスライダーが高めに抜けて四球で歩かせた。いきなりピンチを背負ったが、経験豊富なダルは、ここから落ち着きを取り戻す。4番セスペデスを左飛に打ち取ると、続くグランダーソンの頭上をかすめる強烈な当たりをとっさに差し出したグラブに収めた。

 前日、ロバーツ監督は「強気に相手打者を攻めるダルビッシュショーを見たい」と話していた通り、二回は一転して直球主体の投球。この回、先頭のウォーカー、ロサリオを150キロ台半ばの速球でバットに空を切らせた。

 初めてバッテリーを組む正捕手グランダルとの息が合わないのだろう。サインミスもあってか、マウンド付近で話し込むなど、ぎこちなさも見られたが、三回までは2安打5奪三振無失点。まずは上々の立ち上がりを見せた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 3

    大阪万博は開幕1カ月を待たずトラブル続出…場当たり説明でGW後半の盛り上げムードに水を差す協会の大罪

  4. 4

    巨人阿部監督はなぜ田中将大にだけ甘いのか…2試合連続炎上でさすがに二軍調整も

  5. 5

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  3. 8

    斎藤元彦・兵庫県知事が頑迷に貫く「治外法権」…公益通報を巡る国の勧告もガン無視

  4. 9

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  5. 10

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???