V争いトップ走るも…豪栄道「横綱昇進」に足りないモノ

公開日: 更新日:

 薄氷のトップだ。

 優勝戦線がいよいよ混沌としてきた9月場所。10勝2敗で独走していたカド番大関の豪栄道(31)は22日に貴景勝に敗れ、3敗目を喫した。

 それでも次点は4敗の横綱日馬富士と平幕の朝乃山なので、低レベルな争いとはいえトップはトップだ。

 仮に今場所優勝すれば、11月は綱とり場所だが、ある親方は「それはさすがに……」と、苦笑いでこう話す。

「豪栄道は『相撲がうまい』とか『誰にも負けない技がある』という力士ではない。強いて言えば土俵際の首投げが得意だが、これはイチかバチかの自爆技。むしろ悪癖だ。昨年の9月場所でカド番優勝したといっても、当時は白鵬が休場していた。今場所も3横綱2大関が休場しながら、焦りから終盤で平幕に2連敗とバタついている。横綱に上がるには足りないものだらけ。今の地位を守るのが精いっぱいですよ」

 そんな豪栄道の心境を如実に表していたのが、22日の相撲だ。立ち合いで貴景勝の圧力に腰が引けたのか、下がる相撲に終始。幕内最年少の21歳の周囲を回りながら何度もはたき、最後は足を滑らせたところで逆に相手のはたきを食った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」