無抵抗は同情を買うためか 貴乃花親方“沈黙”に透ける限界

公開日: 更新日:

 一派の連中はすっかり白旗を揚げているように見えて、しかし、貴乃花親方は“徳俵”では粘り腰を発揮している。理事会前日になって急きょ、貴ノ岩の聴取に応じたり、親方でひとり未提出だった弟子の入門時の誓約書を協会に出したりした。理事会で文書を配布したのもある意味、粘り腰だろう。

 文書で刃を向けているものの、かといって協会を脱退する覚悟で徹底して反旗を翻しているわけではない。だからなのか、一部の親方からはこんな声も上がっている。

「貴乃花一派は執行部の横暴で理事を強引に解任されたというイメージを定着させたい。要するに自分たちは被害者だという世間の同情を買いたいのでしょう。ひょっとしたら実質的には理事解任よりこたえる業務停止処分まで覚悟していたのではないか。例えば2カ月間の業務停止になった場合、2月の理事選に立候補することもできませんからね。もっとも、仮に新たに理事になったところで、おそらく一派の理事は本人ひとり。理事長の座を狙えるはずもない。それならいまは臥薪嘗胆、あえて冷や飯を食うことで世の人々の歓心を買うのが得策と判断したのかもしれません」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    海星・陣内優翔は長崎県初の“完全男”だが…スカウトが「上位獲得」を渋るワケ

  3. 3

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  4. 4

    二階堂ふみ&カズレーザー電撃婚で浮上したナゾ…「翔んで埼玉」と屈指の進学校・熊谷高校の関係は?

  5. 5

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方

  1. 6

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  2. 7

    突然のがん宣告にも動揺なし「で、ステージはナンボでしょうか?」

  3. 8

    長崎を熱狂させた海星・酒井圭一さんが当時を語る…プロ引退後はスカウトとして大谷翔平を担当

  4. 9

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩

  5. 10

    平和記念式典での石破首相スピーチの評判がすこぶるいいが…原稿を下書きしたのはAIだった?