米移籍にも影響 西武・雄星は“ソフトB恐怖症”克服できず

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 本人が話した通り、「何とかしのいだ」という投球だった。

 西武菊池雄星(26)といえば、いまや球界を代表する左腕投手。昨季は16勝でリーグの最多勝に輝いた。しかし、今季がプロ9年目だというのに、ソフトバンクにだけは勝ったためしがない。

 ソフトバンクの本拠地、福岡で行われた7日のオープン戦でも、苦手意識がモロに出た。

 初回、先頭打者の今宮に四球を与えると、味方のエラーとヒットでいきなり無死満塁のピンチ。柳田には1球もストライクゾーンにボールが行かず、押し出し四球を与えてしまった。

 その後は三回まで投げて1失点に抑えたものの、要した球数は実に70球だった。昨季までのソフトバンクとの対戦成績は、0勝12敗、防御率5・62。オープン戦まで苦戦となれば、相当“重症”だろう。

 野上(現巨人)の流出で先発不足に悩む西武が優勝するためには、菊池の力が必要不可欠。それがソフトバンクに手も足も出ないままでは、優勝は遠のくばかりだ。

 菊池はここ2年連続で2ケタ勝利を挙げており、15年オフに球団とかわしたといわれる「3年連続2ケタ勝利ならポスティングでのメジャー移籍容認」にリーチがかかっている。海を渡る前にソフトバンクを倒さない限り、たとえ条件を満たしてもポスティングに反発が出ることは必至だ。

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