国学院栃木監督がうつ病経験明かす 指導法に悩み2年休む

公開日: 更新日:

「作新と国学院栃木では、スタイル、方針、選手の質などが全然違う。私も最初の頃は小針監督の言っている言葉を意識したり、参考にしていた。でもウチの生徒には合わないと感じたんです。そこで、国学院栃木流をつくるという考え方にシフトしました」

 ――それはなぜ?

「作新は甲子園も近い。野球をしっかりやれるというアドバンテージがあって、すごくいいことだと思います。ただ、ウチは進学にも力を入れていて、勉強もちゃんとやる。野球でメシを食う人、野球をやめてもメシを食う人の両方で勝負できる。これは栃木県内の私立校では珍しいと自負しています。学力がトップクラスの選手もレギュラーにいますから」

 ――効率重視?

「入り方が違うので、作新の子とは高校野球に対しての覚悟が違います。実は自分自身、スパルタが好きで、スパルタに育てられ、甲子園でもベスト4に行けて成功したと思っている。本当はスパルタであるべきだと思っていた」

 ――指導方針を変えたと。

「自分を変えようと思ったので。というより、自分の人生を豊かにするために、自分を変えた方が生きやすいなと。それで野球も力がついてきて、人が集まるようになってきた。周囲に認識されるようになって、今日に至っています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗