国学院栃木監督がうつ病経験明かす 指導法に悩み2年休む

公開日: 更新日:

■今は“二刀流”が当たり前

 ――転機は?

「実は大きな病気をして、2年間ほど仕事を休んでいた時期があります。うつ病です。入院もしました」

 ――原因は?

「高校時代に甲子園に出させてもらった。そこから母校の監督になった。野球はこうあるべきだという恩師の教えがあって甲子園に導いてくれた。それが間違いないという確信がありましたが、生徒と私の思いが一向に噛み合わなくて……。過労で眠れない日々が続き、不協和音も聞こえてきて倒れてしまったんです」

 ――いつですか?

「復帰して6年になります。その際にリハビリで野球以外の方々から話を聞いたり、芸術に触れてみたり、違う感覚、観点、価値観をもらって野球に生かせないかと考えるようになりました」

 ――東京、神奈川、新潟など県外出身の選手が半数弱を占めています。

「作新は栃木の子しか取らない。ウチのスカウトははっきり言って弱いですよ。それでも来てくれるようになったひとつは、時代の流れがあると思います。“甲子園に絶対に行きたい”という生徒と、“甲子園は行きたいけど、ちゃんと勉強もやって大学も行って”という将来のビジョンがある生徒では、後者の方が多い。運動と勉強、音楽と野球とか、今は“二刀流”が当たり前ですから」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  4. 4

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  5. 5

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  1. 6

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  2. 7

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    元TOKIO国分太一の「人権救済申し入れ」に見る日本テレビの“身勝手対応”

  5. 10

    “気分屋”渋野日向子の本音は「日本でプレーしたい」か…ギャラリーの温かさは日米で雲泥の差