世界1位撃破の勢い続くか 張本を待つ中国勢の“リベンジ魂”

公開日: 更新日:

「自分が活躍して金メダルを取りたい」と言ったのは卓球張本智和(14)だ。

 卓球男子の日本代表は24日、世界選手権団体戦(29日開幕=スウェーデン・ハルムスタード)に向けて出発。昨年の同個人戦で史上最年少の8強入りを果たした張本が大会前の決意を語った。

 2月のW杯団体戦は男女とも中国に敗れて準優勝。いつもの攻撃的なプレーを封じられた張本は通算3勝4敗に終わった。それでも4月初旬のアジア杯(横浜)1次リーグでは、世界ランク1位の樊振東(中国)を3―1で破り「本当に信じられない。バックでいいボールが出た。東京五輪の前に1回は越えたい壁だった」と語っていた。

 世界選手権で樊振東との再戦があるかはわからないが、張本の真価が問われるのは次戦だ。

 世界最強の中国は、日本選手に敗れると次の対戦では必ずリベンジする。昨年も、4月のアジア選手権(中国・無錫)女子単準々決勝から、リオ五輪金で世界ランク1位の丁寧、同2位の朱雨玲、同5位の陳夢が、ホームで次々に当時17歳の平野美宇(同11位)に敗れた。すると中国は、2カ月後の世界選手権(ドイツ)まで平野にプレースタイルが似た選手を選んで猛練習し、丁寧が準決勝で平野を4―1で下した。

 アジア杯で張本に負けた樊振東も連敗は絶対に許されない。当然張本を徹底研究しているはずだ。その相手に勝ってこそ、「東京五輪で金メダルを取る」という目標も、少しは現実味を帯びてくるというものだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」