著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

ユニクロの狙いは? フェデラーと“10年300億円契約”の意味

公開日: 更新日:

 10年契約で推定300億円は、ナイキの3倍にあたる業界も仰天の大型契約だ。ユニクロは錦織の他に、昨年まではノバク・ジョコビッチと契約していた。それでも、テニス好きで知られる柳井正社長の念願は何を置いてもフェデラーだったという。ピークを過ぎたフェデラーとの“10年”は何を意味するのか。

 ITF(国際テニス連盟)は2019年から男子国別対抗戦デ杯の改革を8月に決める。年間のホーム&アウェー方式を年末の固定大会に改めサッカーのW杯のようにしようというものだが、一方で、ATP(男子プロテニス協会)もオーストラリア協会と組んで2020年1月から全豪オープン前にワールド・チームカップ・テニスを開催すると発表している。

 2カ月の間に国別団体戦が2大会も――実は昨年から、フェデラーを中心にしたレーバー・カップという団体戦も始まっている。ここに来て、テニスで団体戦が持ち上がっているのはなぜか。

 現在のテニス界の活況は、ここ15年間に及ぶフェデラーとナダルの2強の存在によるものだった。2人はまだ現役バリバリというものの、ポスト2強に備え、テニス界が団体戦を打ち出し、そこでも、フェデラーの存在感は特別なものになる……ユニクロの狙いがそこの流れに沿っているのは間違いないだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  4. 4

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 5

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  1. 6

    参院選で公明党候補“全員落選”危機の衝撃!「公明新聞」異例すぎる選挙分析の読み解き方

  2. 7

    「愛子天皇待望論」を引き出す内親王のカリスマ性…皇室史に詳しい宗教学者・島田裕巳氏が分析

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    松岡&城島の謝罪で乗り切り? 国分太一コンプラ違反「説明責任」放棄と「核心に触れない」メディアを識者バッサリ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒