もうキャッチボール再開 吉田輝星はU18でも酷使されるのか

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「人殺し!」

 一昨年、台湾で行われたU18アジア選手権決勝戦(日本対台湾)でのことだ。

 5回を1安打無失点に抑えた今井(作新学院=現西武)をにこやかに迎える日本代表ベンチを指さして、さるメジャー球団の米国人スカウトはこう叫んだ。

 今井は夏の甲子園大会で616球を投げて優勝投手に。それから1週間とおかずに壮行試合で2回、予選リーグの台湾戦では4回3分の1を投げて決勝へ。

 そこへもってきて決勝の試合前にはブルペンで100球近く投げ込んでいた。疲労から肘の位置は下がり、明らかに本調子ではなかったにもかかわらず、そんな今井を笑顔で迎えた首脳陣の姿に米国人スカウトの怒りが爆発したのだ。

 今井がプロ1年目の昨年、ファームで7試合に登板しただけで終わったのは、甲子園からU18アジア選手権にかけての酷使と無関係ではない。

■もうキャッチボールを開始

 さて、今回のU18アジア選手権で、当時の今井と似たような状況に置かれそうなのが金足農の右腕・吉田輝星だ。

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