大坂なおみ好発進 目標の「年内ベスト5入り」達成の根拠

公開日: 更新日:

 なにしろ、日本勢として初めてグランドスラムを制した直後の凱旋試合だ。

 例によってテレビやスポーツ紙は大騒ぎ。巷では、ちょっとした「大坂フィーバー」まで起きている。しかも、初戦の相手は14年の全豪オープン準優勝のチブルコバ(29=スロバキア、世界ランク30位)だ。天真爛漫な大坂なおみ(20=同7位)といえども、多少のプレッシャーはあって当然。足をすくわれる可能性もないわけではなかった。

 が、苦戦どころか、6―2、6―1の快勝。強烈なサーブに加え、多彩なショットで相手に付け入る隙を与えない。たったの59分で実力者を退けた。

「あまり緊張は感じなかった。たくさんの方が見に来てくれ、むしろエキサイティングだった。きょうは髙いレベルで試合ができた」とは試合後の本人。それなら「今季中のベスト5入り」という目標は達成できるのか。

「可能性は高い」と、先の全米オープンも取材したさる放送関係者がこう言った。

「ウイナー(ラリーでボールが相手のラケットに触れることなく決まったショット)が200キロ近く出ていたように、パワフルなショットが、しかも、いいコースに決まっていた。全米であのセリーナを翻弄したときの好調が持続していて、勢いもある。初めてメジャーを勝った直後でフツーはプレッシャーも感じるけど、そもそもがお祭り好きというか、場の雰囲気にのまれるタイプではない。今回、ライバルたちに完璧なテニスを見せつけたことも、今後を戦ううえでプラスになる。大坂に加え、去年の全仏を制したオスタペンコ(ラトビア)、カサトキナ(ロシア)という97年生まれトリオの時代に入った感すらある。本人もしばらくは負ける気がしないのではないか」

 大坂はこの日で8強入り。準々決勝ではストリコバ(チェコ=同25位)とコンタベイト(エストニア=同27位)の勝者と対戦する。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です