阪神ドラ1に根尾浮上 金本監督とフロントに吹く“すきま風”

公開日: 更新日:

 しかし、その一方で金本監督は、東洋大の上茶谷や甲斐野ら、即戦力投手の1位指名を要望しているといわれている。さる阪神OBは、「親会社、フロントの考えで1位が決まるとなれば、金本監督との間にすきま風が吹く」と、こう続ける。

「球団はこれまで、金本監督に編成のイニシアチブを託しており、ドラフトでは金本監督の意向が最優先されてきた。15年1位の高山、16年1位の大山、17年1位の清宮(日本ハム)しかりです。金本監督はチームづくりをする上で、広島のようにチームの軸になる野手の指名が必要不可欠との考えがあった。大山の1位決定については、当初はスカウト陣が田中正義ソフトバンク)ら即戦力投手で固めていたものの、ドラフト当日の午前中に金本監督のゴリ押しで決めたとの声もあるくらい。面白くないと思っているスカウトもいます。今季はBクラスに低迷し、最下位転落すらありうる。球団幹部も必ずしも、金本監督のやり方を全面的に評価しているわけではない。編成の主導権を巡り、パワーバランスに変化が出始めているのです」

 金本監督は昨オフ、今年からの3年契約を結んでいるが、最下位でシーズンを終えるようなら、低迷の責任を取って退任するとの話も浮上している。親会社や球団内に「金本監督にすべてを任せてはおけない」という意見もあるという。

 ドラフト会議で誰を1位指名するのか。金本監督の意向は反映されるのか。

「金本監督が主導権を召し上げられた場合、ケツをまくる可能性もある」とは、前出のOB。その判断と結果いかんでは、去就問題に影を落としそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  2. 2

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    オレが立浪和義にコンプレックスを抱いた深層…現役時代は一度も食事したことがなかった

  3. 8

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  4. 9

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

  5. 10

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃